いやぁ、ドイツ優勝しましたねえ。ほんと強かった！
大会を通して、総合力の面でドイツが頭一つ抜きんでていた気がします。優勝するべくして優勝したな、とそんな印象です。

個人的に、大会前、個の力が揃ってるなあと感じていたのは「スペイン」と「ドイツ」でした。ともに、中盤の選手の充実っぷりと言ったら、他の国の比ではないなと感じていました。

スペイン：シャビ、イニエスタ、ブスケッツ、シャビアロンソ、シルバ、セスク
ドイツ：エジル、ミュラー、シュバインシュタイガー、ケディラ、クロース、ゲッツェ、ポドルスキ

どちらの国も、サッカーファンなら名前見ただけで、萎縮してしまいそうなそうそうたるメンツですね。そして、その個の力が大会を通してチームとしてうまく融合していったのが「ドイツ」で、最後まで上手くかみ合わなかったのが「スペイン」だったなと。いや、スペインの方はかみ合わなかったというよりは、敵国が徹底した対策を講じ、かみ合わさせなかったと言うべきかもしれません。
その最たる例が、グループリーグ初戦の対オランダ戦。
結果、1-5。
オランダが見事にスペインの特徴を消して、かつ、穴を突いた試合でした。
2008年のEURO優勝～2012年アフリカW杯優勝～2014年EURO優勝とトップの座を走り続けた無敵艦隊スペインの凋落は、ある意味ドラマチックなトピックでした。

今大会を通して最も印象に残っていることは、攻守の切り替えの速さ。基本的にどのチームもしっかり守って、素早いカウンターで攻めるというのが戦術としてスタンダードだったと思います。
日本はポゼッションにこだわり過ぎて、その辺りの攻守の切り替えが、他の国と比較してうまくいってなかったなあと思います。攻撃的サッカーにこだわりすぎず、守るべき時はしっかり守る、そんな臨機応変さが世界のサッカーでは必要不可欠です。

そして、臨機応変の極みとも言える戦術を見せていたのが、優勝したドイツに他なりません。
遅攻、速攻、ショートパスによるポゼッション、ロングパスによるサイドチェンジ、等など、あらゆる攻撃的な戦術を織り交ぜ、大会を通して全18得点と新時代の攻撃サッカーのスタイルを見せてくれました。
そして、相手ボールになった時も、守備の切り替えがとにかく早い！前線～中盤の選手が一気にプレッシャーをかけ、ボールを自陣の高い位置で奪い取りカウンターで攻める。この徹底した戦術に準決勝のブラジルは完膚なきまでに叩きのめされていましたね。
結果、7-1。
これもまた、サッカー史に残るであろう歴史的一幕となりました。

新生ドイツ代表。
今回のメンバーの年齢をみて、この強さはしばらく続くような気がしています。若い有望な選手も次々と育ってきているし。
そして、この強力な新王者を目の当たりにして、他の国がどう対策をしてくるか！？今後の展開がいまから楽しみで仕方ありません。
とりあえずは2年後のEURO2016に期待大です！
打倒ドイツに燃えるライバルたちは果たしてどんな戦い方をしてくるのか！？

今大会、見ごたえのある好試合続出の素晴らしいワールドカップだったと思います。
ただ、一点だけ気になったことが・・・
それは大会のMVPがメッシだっとこと。
世界中の多くの人が「え！？」と首を傾げたんじゃないでしょうか？確かに、素晴らしい活躍をしたことは間違いないですが、MVPに相応しいかと言われれば、疑問が残ります。
個人的には、クロース、ノイアー、ラーム辺りが相応しいと思っているのですが、皆さんはいかがでしょうか？やっぱりMVPは優勝国の中から選ばれるべきだと、僕は考えているのですが・・・